幽霊

呪怨といえば、日本のホラーを代表する作品と言っても過言ではないほどに有名ですよね。

呪怨シリーズの生みの親である清水監督いわく「笑われるほどに幽霊を出しまくるのがコンセプト」とのことで、じわじわ系が多い邦画ホラーにはしては珍しくハッキリ見える形で幽霊がバンバン登場します。

しかし笑ってしまうほど出る反面、その一つ一つの恐怖描写が巧みなのもまた事実。特に呪怨に関しては、「日常の中にもあるかもしれない」と思わせるシーンが多く、見た後も尾を引く怖さがあり…。

 

 

そこでホラー好きの私が選ぶ、呪怨の数ある恐怖場面から特に怖い!と思うシーンを怖さ順に上げていきます。共感して頂けましたら、人形を抱えた響子のように首を大きく振ってくださいね!

(ネタバレのオンパレードですので、未視聴の方はぜひ本編をご覧になられてから読んでください)

 

 

■勝手に厳選!心臓に悪いランキング■

まず私のトラウマシーンについて語っていきます。

3位「小林俊介と佐伯剛雄」(ビデオ版)

終盤、伽椰子に襲われかけている俊介の携帯に剛雄から電話がかかってくるシーン。

 

剛雄はぼそぼそと薄気味悪い喋りの中で「伽椰子には会いましたか」と伽椰子の死体を示唆。その上で電話ボックスで血まみれになった剛雄は、掴んだ何かを見て「赤ちゃん生まれましたよ、女の子ですね」と。

 

その瞬間俊介も視聴者も、その女の子が小林夫婦の、しかもまだ生まれていないはずの子供であることにハッと気付かされるのです。

 

 

これはもう人間の狂気ですよね…しかもこの剛雄は伽椰子に呪い殺される前、まだ生きている状態。さすが全ての元凶。やることが違います。
基本幽霊映画の呪怨ですが、生きてる人間の執念こそ一番怖い!と思う場面でした。

 

2位「シャワー中の手」(劇場版)

理佳がシャワーを浴び髪を洗っている最中、自分の手とは別に青白い伽椰子の手が髪を触っているシーン。

 

1位と迷ったのですが、一瞬ですしインパクトとしてはこちらの方が劣るかな、と…。

 

しかしこのシーンに関しましては見たその場限りの恐怖でなく、見た後お風呂に入ってる最中に思い出した時のダメージが大きい恐怖です。呪怨を初めて見た日なんて、髪を洗うだけなのにちょっとびくびくしたり、目をしっかり上げながら洗ったり…(笑)女性なら特に共感してもらるのではないでしょうか?

1位「布団in伽椰子」(劇場版)

これはおそらく劇場版をご覧になった方の多くがトラウマになっているはず。

散々伽椰子に脅かされ怯えた仁美が布団を被っていると、テレビの画像が乱れ、画面に映っていたアナウンサーの顔が不気味に歪み、その直後膨らんだ布団の中に伽椰子が現れ引きずり込まれてしまう、という呪怨の中で一番有名なシーンですね。

 

私も予告でその場面を見て、本編を見る前から絶大なダメージを食らった一人です。
よ~く見るとカワイイ顔してるのですけども、あの状況で顔の美醜の判断をしている場合ではありません。布団という神域が通用しないあたり、伽椰子の強さがよくわかると思います。

 

それと劇場版の中では仁美が一番恐怖コンボを食らっている気がするんですよね。トイレで兄(というか伽椰子)からの電話、個室から出てくる伽椰子、監視カメラから見る影、インターホンにいないはずの兄、映像が乱れたテレビからの布団でフィニッシュ。主人公の理佳もなかなか脅かされていますが、ここまで綺麗なコンボとオチが決まっているのは仁美ぐらいでしょう。

 

■勝手に厳選!先読み不可能じわ怖ランキング■

続いて邦画ホラーならではのじわじわ系恐怖についてです。

 

3位「コピー機」(劇場版2)

圭介が伽椰子ノートをコピーしていると、操作していないはずのコピー機が動くシーン。

最初に出てきた紙は真っ黒、しかし何枚も何枚も印刷されていくと、少しずつ伽椰子の顔が浮かび上がるというもの。怯えた圭介が途中でコピー機の電源自体を切りますが、割と見えてるので手遅れですよね。後ろにいますしね。

この「勝手に動く機械」というだけでもビクッとするのに、これは顔になるな…と徐々に理解させるじわじわ感。
ビデオ版でも居間の遺影が全部伽椰子の顔になっている場面がありますが、伽椰子さん結構自己主張激しいです(笑)

 

2位「監視カメラ」(劇場版)

さきほど紹介した仁美コンボの中に出てくる監視カメラです。

仁美は警備員が伽椰子の影に連れ込まれるのを見ただけですが、その一連の続きを元刑事の遠山が見るシーン。

 

トイレに連れ込まれた警備員が殺されたあと、伽椰子の影はどんどん手前に近づきます。ゆっくりとした動きで影が手前の隅っこから消えたかと思うと、画面一杯の黒と伽椰子の目が…このインパクトの強さよ。

きっとここで驚かせてくるんだろうな~っていうのは予想できますが、予想できても身構えてしまいますよね。
一番のとばっちりは警備員さん。家にも入ってない、関係者でもない、仁美に縋られてしまったばかりに…。
呪怨は掠り程度でも関わってしまうと即アウト、という無理ゲーだというのを改めて認識。

 

1位「磯部家無限地獄」(白い老女)

クリスマスケーキの宅配員である文哉が、注文を受けて磯部家を訪問するところから始まるシーン。

チャイムを鳴らすも誰も出ず、玄関を覗き、声を掛けるも誰も出ない。何度か声を掛けたところでようやく家人からの返答がきます。

 

が、一家は既に惨劇の後。

 

「はーい、今手が離せなくて。すぐ行きますから」の言動だけをひたすら繰り返す千穂の動きはじわじわと恐怖を覚えさせます。呪怨の数ある恐怖描写の中でこれが私は一番好きですね~。すごい怖いわけじゃないですが、一見普通に見えるのに、異常性がとても高い。日常の中の非日常性。正直エモさすら感じますよ。

ちなみに監督はこの死ぬ直前の行動のループを「無限地獄」と呼んでいるそうで…いかにも救いようのない言葉です。

 

■総評:恐怖の作り方がまさに天才■

いかがでしたでしょうか?

 

呪怨といえば数多くのシリーズが出ているにも関わらず、見せ方や系統の違う恐怖シーンがとても多様です。そして細かい!メインの怖さに加えて、アハ体験かな?と思うような気付くと怖いポイントも多いですよね。

 

ここまでシーンごとの順位をつけてきましたが、全体的に見て一番怖いのは初代劇場版だと思います。

 

テレビ。風呂。階段。押入れ。仏壇。トイレ。インターホン。監視カメラ。エレベーター。そして布団…。
日常の中で当たり前にあるものから恐怖が思い出される。後を引く。見た後の方が怖い。これこそが日本のホラー映画の特徴なんじゃないかな、と。その場限りの恐怖でなく、いつでも呪怨のシーンを連想させることができる。

 

これはもう、天才ですよ。お見事です。

こんなにも普通に生活するうえで支障が出たホラーはありませんね。

 

支障が出すぎて、部屋を出るだけにもびくびくしちゃます。

 

もしかしたらこの部屋を出たらさっきまで明るかった廊下が暗くなっていて、人の気配が消えて、あの音が………な~んて、そんな風に思わせてしまう呪怨、罪作りです。私のようにトラウマになってる方!背後に怯えず強く生きましょうね!

ここまでお読み頂きありがとうございました!