自尊心自尊心」と「自信」との違いは何でしょう?

 

この二つは全く異なるものですが、どちらも人生において非常に重要なものであるという点では同じです。

 

今回はこれらの違いと、下がってしまった理由、そして下がった自尊心を高めるための方法についてみていきたいと思います。

 

自尊心と自信の違いは

自尊心」とは、文字どおり自分を尊ぶ心で、いいかえると「自分への評価感情」です。

対して、「自信」とは自分がそれをできるという確信です。

 

図で見てみましょう。

自尊と自信の違い

「滞りなくプロジェクトを終わらせられるだろう」というのは自信です。

これが「たぶん終わらせられないだろう」となっていれば「自信がない」ということです。

 

対して、「プロジェクトは終わらせられるけど基本的に俺はダメなやつだ」とか、「プロジェクトも2回の延期の末やっと終わるって感じだし俺はどんくさいな」だと、自分への評価感情が低いので「自尊心が欠如している」ということになります。

 

残りの二つも同じで、自分に対する評価が高い人ほど健全な自尊心があるということになり、逆に自分への評価が低い人ほど自尊心が欠如しているということになります。

 

「自尊心」の生まれ方

自尊心は、子供のころ(1歳~10代前半)の親とのかかわりの中で生まれていきます。

 

「自尊心があるかどうか」を別の言葉で言い表すならば、「自分の価値を認められているかどうか」です。

 

そして、その感情は親とのかかわりの中で育んでいくものになります。

 

普通の親の場合、子供の良いところは褒め、悪いところは指摘して学習させていきます。

 

その中で子供と十分なコミュニケーションをとることで、子供は「自分は必要とされている、価値ある人間なんだ」と認識することができ、すなわち「自尊心」が芽生えるのです。

 

しかしこれが「毒親」の場合、話が180度変わってきてしまいます。

 

例えばネグレクトをする親の場合、子供はいつまでたっても自分の価値に気づくことができず、自尊心を育むことができません。

 

たとえば子供にダメ出ししかしない親の場合、子供は「自分はダメな人間なんだ」という刷り込みがなされていくので文字どおり「自尊心」を失います。

 

そしてそのまま大人となっていき、自尊心のないまま暮らすので人付き合いで苦労し、搾取される人間あるいは刑事事件を起こす犯罪者になっていってしまうのです。

 

多くの人が陥る「自尊心」の間違った取り戻し方

多くの人は、「自尊」という言葉は知っていてもその意味までは知りません。

そして、「自尊」と「自信」をしばしば混同します。

 

大人になり、「毒親」から離れて自信をつけたいと思う人は、そのスタート地点から間違えてしまっているのです。

 

つまり、彼らは自分に自信をつけるため(つまり自尊心を持つため)に、自分ができることを増やしていこうとします。

 

趣味を増やしたり、英語を話せるようになったり、挑戦を続けたり、人付き合いを増やしてみたり、トレンドに敏感になったり……etc

うえまでいくと、億万長者にまでなる人がいます。

 

しかしいくら億万長者になってお金や時間が自由になっても、その人に自尊心は戻ってきません。

 

多くの人は「自尊」を取り戻すために「自信」をつけようとしますが、「自信」をいくらつけたところで、「自尊心」が高まることはないのです。

 

そして、そのままでは幸福な人生とは言えず、理由のわからない空虚さや絶望に襲われて生きていくことになります。

 

認知モデルとは

人には「認知モデル」というものがあります。

 

これは、物事があった時にどう思い、行動するかです。

 

認知モデル

画像のようなプロセスを踏みます。

 

  1. 出来事がある(休日の早朝に友達にチャットを送るが、既読のまま1日が経ってしまう)
  2. 認知・考え(嫌われていると思う)
  3. 感情(悲しむ/怒る/傷つく)
  4. 行動(その友達と疎遠になる/人と関わろうとしなくなる)

*結局、その友達はたまたまスマホを壊してしまって返信ができないだけだった!!

 

これはBAD ENDですが、人の行動する際のプロセスです。

 

健全な考えができる人はこういったBAD ENDを迎えることはありません。

「認知・考え」のところで、相手が忙しいだけだろうという考えができます。

 

 

しかし「自尊心」が低い人の場合、このようなBAD ENDが頻繁に起こってしまいます。

 

 

ではなぜ人によって「認知・考え」のところが違うのでしょうか。それについてみていってみます。

 

「自尊心」があるかどうかによって「認知・考え」が違う理由

「毒親」の影響で自尊心を失ってしまった子供の場合、その「認知・考え」のほとんどがネガティブなものになってきます。

 

親に否定しかされず、「自分はダメ」というある種の洗脳が入ってしまっているため、いつでも自分が悪いと考えてしまうようになるのです。

 

その反対に、健全な自尊心を持つことができた人は、たとえ相手からチャットの返事が来なくてもくよくよはしません。

 

「自分が悪いから」という洗脳が入っていないので、相手を心配するか、忙しいのだろうと思うか、返事を忘れているだけだと認識することができ、その後の関係にも悪影響を及ぼさずに済むのです。

 

 

自尊心がないとどうなるか

自尊心がない場合、2:6:2の法則にのっとって、底辺の人間として暮らしていくことになってしまいます。

 

しかし、そこでも地獄のような順位争いが待っており、同じく底辺の人間と粗探しをしあったりいがみ合ったりすることになります。

 

例えば、極端に自尊心が低く、「自分は何もできないし勝てない」と思っている人の場合、極端に当たり前のことや、自分とは関係のないことで自分の尊厳を取り戻そうとします。

 

  • 日本語を話せるということを誇りに思う
  • だから自分が優位に立てる日本語教師を目指そうとする(ただし努力はしない)
  • 外国の人が「日本のアニメが好きです」というと、それだけで自分が認められた気分になる
  • 相手にこちらが圧倒的に有利な勝負を持ちかけて勝ち、悦に浸る
  • 子供と本気でけんかをする

 

また、お金や持っているもの、大人買いをすることなども自尊心が低い人によくある特徴です。

 

普通の人が普通に自尊心を保てられているのに対し、自尊心がない人は「もの」で自分のない価値を高めようとしてしまうのです。

 

自尊心を高めるには

今まで見てきたように、自尊心が低下してしまっている場合、その人は社会の底辺に落ちます。

 

しかし本人の中では価値ある人間でありたいという思いがあるため、同じ底辺の人とどうにもならない足の引っ張り合いをしてしまうのです。

 

そのままでは幸福な人生は手にできず、一生トップの2割の汚物処理係として搾取され続けるだけとなってしまうのです。

 

 

しかし、自尊心は何歳になっても高めることができると明らかになっています。

 

色々な方法があります。僕はその中でも「認知再構成法」というものを推しています。

そして、これは心理カウンセラーと協力して進めていくもので、すぐには終わりません。

しかしすぐに終わらないからこそ、しっかり達成すれば絶大な恩恵を受けられます。

 

それは自尊心の高さです。

 

普通に親とのかかわりの中で自尊心を高められた人の場合、自尊心はある程度の高さまでとなります。

 

しかし「毒親」の影響でなくなっていた自尊心をカウンセリングなどで高めた人の場合、その普通の人たちよりも高いレベルで自尊心が保てるということがわかっています。

 

普通に暮らしている人たちよりも、自分に自信を持った状態で生きることができるようになるのです。

 

しかも、一度上がった「自尊心」というのは、その後、めったなことでは低下しないこともわかっています。

 

底辺での無為な順位争いは、幸福な人生にとってあまりにも無駄なものです。

 

自分で行動を起こし、カウンセリングなどもしっかり受け、考えに考えれば、人や人生は変われるということが多くのケースで証明されています。

 

もしあなたがそういったカウンセリングに興味があるのであれば、ぜひカウンセリングを受けてみてくださいね。

 

ただし治療は高額になりがちです。僕はまだお金をためている段階なので受けられませんが、いつかはカウンセリングを受け、自分の人生を取り戻していきたいと思っています。

 

まとめ

ではここまでありがとうございました。

 

「自分には何もない」、「生まれつきダメな人間なんだ」。こう思っている人は、親とのかかわりの中でうまく自尊心を育ませてもらえなかった可能性のほうが大きいのです。

 

もしあなたがそうであるのならば、自尊心は何歳からでも回復させることはできます。

 

幸福な人生を取り戻したいという場合、ぜひカウンセリングなどを考えてみてくださいね。

 

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