シロガヤとは
「ガヤ」という生き物をご存知でしょうか?
海水浴やダイビング中によく見かける海藻のようなもので、一見無害なものの、実はなかなかに強力な毒を持っている刺胞生物です。
・・・え?
これが刺胞生物(‘Д’)
いやいやいやいや!
と思いたいですが、クラゲと同じ刺胞動物で、カツオノエボシやクダクラゲと同じで、いくつものヒドロ中が集まってこんな形になっている生き物です。
なので無害と思って不用意に触れれば刺されてしまい、あとで後悔することになります。
伊豆から沖縄まで広い水域の浅い珊瑚礁域に生息しているので、毎年刺される人が一定数いるのだそうです。
その外見のせいか、他の刺胞生物と比べるとどうしても地味にみえてしまいますが、しっかりとした刺す生き物なので危険ですね。
クロガヤとの違い
クロガヤというものもあり、シロガヤが主に岩やケーソンなど、動かないものについているのに対し、クロガヤは海藻などにつく習性があるようです。
しかし毒性は同じくらいあるので、やはり海中では安全そうだからといって不用意に海藻に触るべきではないようです。
刺された時の症状
そんなシロガヤとクロガヤですが、シュノーケルやダイビングなどをする人からは嫌われており、いいイントラさんであれば事前に注意してくれたり、触れないルートを選んでくれます。
ただしそれでも、ちぎれて水中を浮遊しているシロガヤ(クロガヤ)もよくあり、その場合もカツオノエボシと同じで毒性は失っていないので、浅場で泳いでいただけなのにいつの間にか刺されていた・・・なんてことも起こりえます。
そして刺された場合、瞬間的にチクっと痛みが走り、しばらくすると水膨れになります。
その痛みはずっとは続かないものの、発疹はしばらく消えず、一週間から1か月ほどは痒みが残るそうです。
また、重症の人(稀ですが)は痛みも痒みも水膨れもなかなか消えないそうで、顔を刺された場合、しばらくは身体的にも精神的にもやられることになるそうです。
ただしオコゼやガンガゼ、一部の猛毒クラゲと比べれば毒は弱く、ウェットスーツやグローブなどを貫通することはできないそうなので、やはり海に潜る時は完全武装になった方がいいということですね。
海水浴の場合は仕方がないかもしれませんが、なるべくシロガヤなどのことは知っておき、近くで泳がないように自分や周りに注意しておきましょう。
治療の方法
まずは海水で洗い流し(棘が残っているかもしれないのでこすったりしてはいけません)、陸に上がってから45度以上の温かいお湯に患部をつけます。
そうすると毒が弱まるので、治りが早くなるのだそうです。
そうしたらあとは抗ヒスタミン含有のステロイド軟膏を塗るようにしましょう。
海水浴でもダイビングでも、「もしものときの準備品」として持っていっておけば、少しだけ周りからの株も上がるかもしれません(笑)
ちなみに、あまりに症状がひどくて皮膚科に行くという場合、なかにはガヤのことや対処法を知らない先生もわんさかしているので、あらかじめご自分で刺された日付や上記の薬のことをメモして持っていってあげると、お互いに治療がはかどっていいです。
では、ここまでありがとうございました。
語感でわかったかもしれませんが、私はまだガヤに刺されたことがないので写真を用意することができませんでした。
ただ、調べてみるとかなり痛々しいものもあるので、甘く見ず、海に入る時はクラゲだけでなくガヤにも注意していってくださいね。
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