あなたはメデューサと聞いて何を思い浮かべるでしょうか?

 

やはり、

メデューサ

こんな感じの化け物や

 

ゴルゴンの首

僕と年代の近い方であればこの写真が懐かしいと思う方もいるかもしれません(笑)

 

結局のところ、いくつかの違いはあれど、

蛇 固まる

 

という認識があるのではないでしょうか。

 

相手を固まらせてしまう能力がいかに強力なものか、能力系の2次創作物が多い日本に住んでいるあなたならわかるでしょう。

 

 

「しかし結局のところそれは創作物。作品として楽しむものでしかない」

こう感じると思います。

 

しかし実は海にはメデューサもいれば、そんなのと同棲できてしまう魚もいます。

 

今回はそんな彼女たちについてみていきましょう♪

 

メデューサの神話とは

メデューサはギリシャ神話に登場する美少女でした。最初から化け物だったわけではなく、誰もが憧れる美貌の持ち主だったよう。

 

恐らくそのまま何もせず暮らしていれば幸せな人生を送れたのでしょうが、あろうことか海の神ポセイドンの不倫相手として交わってしまいます。

ポセイドン

(海の神様であるポセイドンですが、女性関係でもめ事ばかり起こします)

 

これを知ったポセイドンの正妻アテーナ―は激昂し、美しかったメデューサを毒蛇の頭髪、イノシシの歯、黄金の翼をもつ化け物に変えてしまいます。

ギリシャ神話のアテーナ―アテーナー

(現在でも痴情でアシッドアタックなどが問題になることがありますが、いつの世も復讐とは恐ろしいものですね)

 

メデューサには2人の姉妹がいたのですが、この件についてアテーナ―に抗議をしたところ巻き添えで化け物に変えられてしまいます。

 

こうして、ゴルゴン3姉妹が出来あがってしまいます。

 

その後3人は化け物として狂喜に染まり暴れまわるのですが、なぜか3姉妹のうちメデューサだけは不死身ではなかったため、アテーナ―の手助けを得たペルセウスに討ち取られ、首を持ってかれてしまいます。

首を手に入れたペルセウス

 

伝承には諸説あり、姉妹がいないパターンやゼウスと交わったのではなくアテーナ―と美を競ったために化け物化されたといったものもありますが、今回ご紹介したパターンが名前の由来となっている生き物を下でご紹介します。

 

海のメデューサ

ヘビの頭を持ち、見たものを石に変えてしまうという能力を持っていたメデューサですが、最後はそれの対策を施した盾を持ったペルセウスによって退治されてしまいます。

 

しかし海にいるメデューサは、盾のような隙のある道具では相手にならない危険な存在です。

刺胞生物

それがクラゲです。

厳密には刺胞生物のことです。

 

写真は死亡例もある危険なカツオノエボシですが、クラゲというとこういったある程度大きくなった姿しか見たことがないのではないでしょうか。

 

生まれたばかりの頃はどんなものなのでしょうか?

 

実は刺胞生物の生殖形態には、2つの種類があります。

 

1つ目が、ポリプと呼ばれる無性生殖の時期です。

そして2つ目が、メデューサと呼ばれる有性生殖の時期なんですね。

 

生まれたばかりのクラゲは目にできないくらい小さく、受精卵が無性生殖で数を増やします。

彼らは海底に集い、巨大なコロニーを形成しながら成長するのですね。

これがポリプの時期です。

 

 

その後もう少し大きくなると、メデューサの段階に移ります。

私たちが想像するクラゲの姿はすべてこのメデューサの時期のものであり、この時期にオスとメスが精子と卵子を海中に放出し、またポリプが発生して世代交代がなされていきます。

 

刺されたことがあるとわかると思いますが、チクっと痛む程度の毒針のものから、キロネックスなど5分で死ぬこともある猛毒を出すものまでいろいろなクラゲがいます。

キロネックス

 

魚もこういったメデューサに刺されてしまうと一瞬で体がマヒしてしまい、捕食されてしまいます。

 

相手を石にし固まらせてしまうといった共通点から、この有性生殖の時期のクラゲをメデューサと名付けるようになったらしいですね。

 

神話のメデューサと違い盾が役に立たないと書いた理由ですが、カツオノエボシの触手は最大で50センチにも到達します。

 

他にも触手が長いクラゲは多数存在し、しかも触手は全て流れによって四方八方に伸びているので、見たら早急に離れるのがベストです。

 

これが、海のメデューサのご紹介でした。

 

メデューサの同棲相手

神話でも海でも相手を固まらせてしまうメデューサですが、海にはメデューサと暮らせる魚がいます。

 

エボシダイ

エボシダイと呼ばれるこの魚は、大人の時期には世界中の温帯と熱帯の海の200~1000mの水深で暮らしている激レアな魚です。

 

しかし稚魚から幼魚の時期はクラゲがいる浅瀬、しかもあろうことかカツオノエボシの触手の中で暮らしてしまうと。

 

この時期だけはカツオノエボシの毒に耐性があるのでその中を住居にし他の魚に食べられるのを防いでいるわけですが、これが互いに利益がある共生関係なのかどうかははっきりしていません。

 

というのも、エボシダイがたまにカツオノエボシを突っついて食べることもあれば、カツオノエボシが家賃を払わないエボシダイを食べてしまうこともあるからです。

 

カツオノエボシの毒に耐性はあるものの、完全なものではないようです。

 

愛欲で破滅してしまった神話のメデューサですが、海のメデューサも、ときには一緒にいる魚と殺し合いに発展してしまうということで、なんとなく悲壮感も漂うのではないでしょうか。

 

終わりに

男女でも種が違っていても、動物は共生することができます。

しかし時にはそれが一方の死という形で落ち着いてしまうこともあるわけで、完全な信頼関係というのはなかなか築けないのかもしれませんね。

 

 

今回は神話のメデューサと海のメデューサの関係についてでした。

 

実は海の生き物には今回ご紹介したクラゲのように、神話が名前のモチーフとなっているものがいくつも存在します。

 

また、メデューサには後日談もあるので、別に記事を書いておくのでよろしければ寄っていってくださいね。

(上の、ポセイドンのリンクと同じ先です)

 

では、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。