スプラッター一例

 

スプラッター映画を語るのに欠かせない問題作である「ホステル」シリーズ。
ホラー映画監督として有名なイーライ・ロス監督の作品。シリーズ物で3まで制作されています。変態セレブによるとにかく理不尽で過激な拷問が本シリーズの特徴。

18禁作品だけあってやりたい放題です。

 

さて今回はこのホステルシリーズの内容解説と感想を書いていきますので、まだご覧になってない方はネタバレにお気を付けくださいませ。

 

【ホステル(2005年)】

アメリカの大学生であるパクストンとジョッシュはヨーロッパ旅行をしていた。旅先でオリーと出会い、意気投合した彼も加わって三人で遊びまくる毎日。ある日、ホテルの門限を過ぎてしまったため閉め出されたところをアレックスと名乗る男に助けられる。

 

そこでスロバキアのブラティスラヴァにあるホテルにはイイ女がたくさんいると教えてもらい、三人は早速お目当ての場所に向かう。そこはまさに噂通りのホテルで、スベトラニャとナターリアという美女と相部屋になり、彼女らとダンスクラブで遊んだりと楽しい夜を過ごす…のだが、朝になってもオリーが帰ってこない。同じホテルの宿泊客であるカナも友人が消えたという。

 

オリーと連絡が取れないことを不審がった二人は彼を探すも見つからず、次の日にはジョッシュも姿を消した。さすがにおかしいと感じたパクストンが相部屋の女たちに聞くと「芸術家の展覧会」にいると言い、ナターリアに案内されて辿り着いた先は怪しい雰囲気が漂う廃病院のような建物。そこでパクストンが目にしたのは、想像を絶する恐怖だった…。

 

 

■登場人物

  • パクストン
    主人公。アメリカの大学生。ジョッシュとバックパーカーしながら旅行をしていた。ドイツ語が話せる。
  • ジョッシュ
    パクストンの友人。三人の中ではいじられ役。女慣れしておらずちょっと気が弱い。喘息持ち。
  • オリー
    アイスランド人。パクストンたちの旅先で出会い、気が合うので二人の旅行に加わった。実は既婚者で6歳になる娘がいる。三人の中で一番のお調子者。
  • アレックス
    ホテルから締め出されたパクストンたちを助けた男であり、三人を地獄に突き落とした張本人。大体コイツのせい
  • スベトラニャ
    パクストンたちと相部屋になった金髪美女の方。自称プラハからきた。パクストンと良い雰囲気になる。
  • ナターリア
    パクストンたちも相部屋になった黒髪美女の方。自称イタリアからきたロシア人。ジョッシュと良い雰囲気に。
  • ヴァーラ
    ホステルの受付嬢。オリーをスパに連れて行くとそのまま消えた。
  • カナ
    宿泊客の日本人女性(ただしキャストはイギリス人)。拷問されているところをパクストンに助けられる。
  • サラダハンドの男
    三人がスロバキアに向かう途中で出会った、サラダを素手で食べる中年男性。外科医志望だったが手が震えるため(持病?)試験に落ちた。

エリート・ハンティングとは?

ざっくり言うと会員制拷問クラブ。会員は「商品」を買うことができ、買ったものを自分の好きなようにできる権利がもらえます。ブラティスラヴァは町ぐるみでこれらを行っており、勿論パクストンたちが泊まったホテルも警察も全員グル。会員は体のどこかに犬のタトゥーがあり、これが会員証の代わりになります。商品は主に外国人旅行者。組織の人間が国内外で商品を見つけ、ホテルへ誘って宿泊させる。

 

商品を捕獲する方法は様々で、パクストン達三人は美女の色仕掛けにより油断したところを拉致されました。捕まったら最後、拷問用の施設にぶち込まれて変態セレブたちのおもちゃにされてしまいます。商品としての価格は人種や性別で決まり、アメリカ人は比較的高値で、パクストンが見つけた名刺にはアメリカ人2万5千ドルと書かれていました。

また、カナを買った男は「特別な獲物だ」「5万ドルを出して一週間待った」と言っていたので日本人かつ女性はより高く売れるのかもしれません。

余談ですが会員証のタトゥーや車のキー、名刺などに模されている犬は「ブラッドハウンド」という猟犬として有能な犬種。名前には「高貴な血を継ぐ純血の犬」という意味があり、まさにエリート・ハンティングという組織のモチーフとしてぴったりな犬なのです。

 

 

■パクストンを買った男

パクストンを買った執行人(会員)の男が一旦部屋を出ていったのはなんだったのだろう?と疑問に思われた方は多いと思います。

 

まず、執行人の男はドイツ人です。そして最初にパクストンに話させ、英語で喋る=彼がアメリカ人であることを確認したのは「商品がドイツ人でないかどうか」本編の中でちゃんとした説明はないのですが、執行人は同郷人を殺すことには抵抗があり、異国の人間であれば拷問を楽しむつもりだったのでしょう。

 

しかしパクストンが流暢なドイツ語で命乞い(というより「俺を殺したら呪ってやる」的な脅し)をしたことで執行者はパクストンをドイツ人なのではないかと疑います。

先にも述べたようにアメリカ人は高いです。わざわざ高い金を払ったのにアメリカ人じゃない!ドイツ人は殺せない!どうなってやがる!という怒りと戸惑いの気持ちで一旦部屋を出てクラブの人間に文句を言いに行ったのでしょう、クラブの人間は球体の猿轡をパクストンの口に突っ込むことでパクストンのドイツ語を封じます。

 

喋らなきゃいいのか的なツッコミはありますが、執行者は銃を手に取ってすぐに殺そうとしたところを見ると商品とはいえ苦しまずに殺そうとしたのでしょう。しかし思い直して拷問を再開しようとしたところ、自分でパクストンの指を切っておきながらそれを踏んで転んで返り討ちにあってしまうわけです。

 

なんとな~く気が弱そうというか、拷問に慣れてない感じだったので、パクストンのまさかのドイツ語もあって気が動転していて足元まで気にかけてられなかったのかもしれませんね。チェーンソーのせいで吐いたパクストンの猿轡を外したり、なぜか口に手を入れようとした真意はあんまり理解できませんが、先の件もあってあまり苦しめたくないのと、でも喋られると困るから舌でも抜こうとしたのかなあと。他の執行者たちは拷問を心から楽しんでいますが、このドイツ人は最期まで非情になりきれてない感じがしました。

 

 

■ストリートチルドレン

宿泊初日、ジョッシュが外の空気を吸いにクラブから出ると幼い子供たちに囲まれます。彼らは親がおらず、子供同士で集まり路上で生活している「ストリートチルドレン」。

彼らは大人に物品を要求し、拒否した人間を集団で襲う凶暴性を持っていました。最初はそのことを知らず拒否しようとしたジョッシュでしたが、サラダハンドの男に助けられます。このことから子供たちを正しく理解したジョッシュは、二回目に会った際には拒否しようとするパクストンをなだめ、要求に答えてその場をやり過ごすことができました。

 

それでパクストンも子供たちのことを理解できたため、ラストの逃亡劇の最中で囲まれた際は奪った車に置いてあったお菓子を全てあげることで危険を回避。そして追手は子供たちの要求を無視したためボッコボコにされます。ここで初めて子供たちの要求を無視するとどうなるのかわかるのですが、これがまたエグい。子供だからの加減のなさというか、もはや拒否=死です。しかしここのスカッと感!アレックスとスベトラニャとナターリアを容赦なく轢いて視聴者が思わずヒュ~!と口笛を吹いてしまいそうな展開がありましたが、更に口笛を吹いてしまいそうになりましたね。本作で一番怖いのは組織よりストリートチルドレンかもしれません。

 

 

■パクストンがカナを助けた理由

拷問施設から逃げるパクストンがカナの悲鳴を聞き、自身が追われているのも関わらず助けに行くラストシーン。

作中では助けた理由こそ説明されていませんが、実は本編の途中に伏線となる会話がありました。それは消えたオリーを探すために町を歩きながらジョッシュに語った「湖で溺れた少女を助けられなかった昔話」パクストンはこのことを夢に見るほど悔やんでいると言います。

 

逃げようとしてる最中に日本語の悲鳴を聞いて少し躊躇しているように見えるのは、自分一人で逃げた方がいいとわかっていながらも過去と同じ後悔をしたくない、という気持ちの表れなのでしょう。結局カナは助けられませんでしたが…。

 

【ホステル2(2007年)】

ローマにある美術大学に留学中のベスとホイットニーは、週末にプラハへの旅行を計画していた。二人だけで行く予定だったが、同じ学校へ通うローナがホームシックで寂しがっていたため、ベスは彼女も一緒に連れて行くことに。

 

しかし目的地までの列車は治安が悪くトラブルを抱えてしまう三人だったが、以前の授業でデッサンモデルを勤めていたアクセルと出会い、困っているとこを助けてもらう。アクセルはスロバキアに良いスパがあるのでそこへ向かう途中なのだと話すと、スパへの魅力を感じた三人は予定を変更してアクセルと共にスロバキアで降りることにした。彼女に案内されたホテルは格安で、受付の男性に「出会いがある」と今夜開かれる収穫祭のパンフレットを渡される。

期待に胸を膨らませる三人だったが、その裏ではエリート・ハンティングが彼女らを「商品」として闇オークションを始めていた。参加した収穫祭で知り合った男と共に消えたローナ。ベスもスパにて異様な気配を感じ、自分が何者かに追われていることを察してそこから逃げるのだが…。

 

■登場人物

 

  • ベス
    主人公。ローマの美術大学に留学中のアメリカ人女子大生。莫大な遺産を継いでる。
  • ホイットニー
    ベスの友人。肉食系アメリカ人美女。
  • ローナ
    ベスとホイットニーと同じ学校に通うアメリカ人女子大生。ちょっと不思議ちゃん。
  • アクセル
    ベスたちの学校にモデルとしてやってきた美女。案の定組織の人間。
  • スチュアート
    トッドの友人で、彼に誘われてエリート・ハンティングの会員になる。恐妻家。ベスを落札。
  • トッド
    ホイットニーを落札。友人スチュアートを誘い、ノリノリでエリート・ハンティングの会員に。
  • サーシャ
    エリート・ハンティングのボスである初老の男性。豪華な屋敷に住んでおり、ブラッドハウンドを多頭飼いしている。
  • ミロスレフ
    ホイットニーがホテルの受付で見た時から狙っていた東ヨーロッパの男性。彼女と良い雰囲気になる。
  • パクストン
    前作で見事生き残って帰ることができたので元カノとヨリを戻して身を隠していた、が、組織に見つかり首を持って行かれる。

 

■エリート・ハンティングの実態

前作では必要最低限の情報しかなかったエリート・ハンティングですが、2では組織の実態が更に明るみになりました。執行日までの流れとしてはまず組織の人間が獲物を例のホテルに誘導、受付がパスポートをチェックします。そのパスポートをこっそりコピー、スキャンして「商品情報」を全世界の会員に流します。

 

会員は気になる商品をオークション形式で落札。落札できた会員は施設に向かい、組織側は商品を捕獲して拷問を行う…といったもの。アメリカ人と女性は高く売れるのは前作でわかっていましたが、三人は6万ドル越えの超高値。落札時の価格は出なかったのでもしかしたら7万ドル…いや10万ドルぐらいになったのかもしれません。参考までにカナは5万ドルで落札されています。シビア。

執行者にもルールがあり、商品を買って拷問を始めたら獲物を殺すまで部屋から出てはいけません。このルールに逆らった場合、会員とはいえど厳罰に値します。本作ではホイットニーを下手に傷つけてしまい萎えたトッドが、獲物を殺さないまま帰ろうとしたところを犬に食われてしまいました。ルールって大事です。

 

■収穫祭でベスに声を掛けた男

収穫祭の夜、スチュアート以外にもベスに声を掛けてきた男性がいました。気が乗らないベスが誘いを断ると、男は「助けてやれたのに」と吐き捨てるように言うとその場を去ります。そしてベスがスパから逃げる途中で大きな荷物を積んだトラックが通りがかり、助けを求め呼びとめるとそのトラックを運転していたのはあの時の男。

 

彼は顔に複数の傷があり、助けてほしいというベスに対して「救おうとしたのに。もう遅い」と言い、彼女を無視して走り去るのでした…。結局この男がなんだったのか、という説明は本編中には描かれてないのですが、おそらく男は元々スロバキアの人間でエリート・ハンティングのことも知っているのでしょう。

 

ベスが組織の商品になったことも知っており(というかここのホテルの宿泊客のほとんどが商品にされているのだと思われます)好みの女の子だったから俺が助けてやろうと。きっと余程自分に自信があったのでしょう、なのに自分の誘いを断られたので「なんだこの女!俺が助けてやろうとしたのに!」的な逆ギレ。

 

この話をなかったことにしようとしましたが、ベスに声を掛けたのをホテルの受付の男性に見られていました。ホテルの人間は全員組織の人間です。ベスにあの男が何か?と聞いていましたがおそらく会話の内容は察していたはず。後に彼を裏切り者として暴行し、無理矢理町から追い出したのではないかと思います。

 

男が乗っていたトラックには家具などの大きな荷物が乗っていたので、身ぐるみ剥いで家の財産全部没収!というわけではなさそうなところにあの組織にも甘いところはあるんだな~と。そう考えるとちょっと意外ですよね。

 

 

■スチュアートがベスを買った理由

最初は気の弱そうな男性、という印象だったスチュアート。彼がベスを買ったのは「彼女が妻に似ていたから」であり、恐妻家のスチュアートは日頃から妻に対するストレスを抱えていました。

 

そのストレスを晴らすためにベスを買い、妻と重ね見て殺してやろうと思ったわけです。しかしいざ施設に着いてみると会員証のタトゥーを拒んだり(妻に見られると後が怖いので)いざ獲物を目の前にしてもまだ覚悟が決まりません。最初はベスを逃がそうとすらします。そんなスチュアートの弱さと優しさを感じたベスが「あなたは善人よ」と彼をなだめました、が、それが逆効果となり、スチュアートの「今までの(臆病な)自分とは違う」という己の弱さへの決別の引き金になってしまいます。

 

更にそこへルール違反で遺体になった友人・トッドを見てベスを殺すしかない、と思い執行を再開することにしたのです。まあ結局のところベスに負けてしまうので、彼はきっと自身が変わっても女運のなさは変わらなかったのでしょう。

 

■ローナの拷問方法

ローナを買ったのは中年女性でした。彼女はバスタブのようなものに入ると、逆さ吊りにしたローナを大鎌で何回も刺して嬉しそうにその血を浴びます。この拷問方法は「血の伯爵夫人」ことエリザベート・バートリーの若返り法を真似たもの。

若い処女の血を浴びることで若返りを図ったエリザベート夫人の逸話は有名ですよね。中年女性はこの逸話を信じ、拷問より女の血で若返ることを目的として会員になったのかもしれません。

それとこれは本編に直接関係ないのですが、エリザベート夫人の住んでいたチェイテ城、今はスロバキア領にあるらしいですよ。

 

【ホステル3(2011年)】

婚約者・エイミーとの結婚を来週に控えたスコットは、カーターやジャスティン、マイクらと共に独身最後の旅行に出掛ける。エイミーにはカルフォルニア州へゴルフに行くと伝えてあったがそれは建前で、本当に向かった先はラスベガス。カジノでハメを外し、そこで知り合った二人の美女・ケンドラとニッキーの二人にいい店があると話を持ちかけられた。

 

教えられた場所までタクシーで向かうも、そこあったのは店というよりも工場というような寂れた建物。とりあえず中に入ってみると突然布を被せられ車椅子で拉致され酒を一気飲みさせられるスコットだったが、それらはカーターたちが花婿へ用意したサプライズイベントだった。

 

楽しい雰囲気の中スコットはケンドラと、マイクはニッキーと良いムードに。しかし次の日になってもマイクが戻ってこず、連絡も取れない。一緒にいただろうニッキーに連絡を取ろうともらった名刺を頼りに住所を調べると、そこで鉢合わせたケイドラもニッキーが帰ってこないという。

その時マイクから、連絡をしなかった謝罪とニッキーも一緒だという内容のメールがあり安心する四人。ここへすぐこいと呼ばれて向かった先は、フリーモンテ通りにあるホテルだった…。

 

■登場人物

 

  • スコット
    主人公のイケメンアメリカ人。エイミーとの結婚を来週に控えている。
  • カーター
    スコットの友人。実はエリート・ハンティングの上客。エイミーが好きだった(フラグ)
  • ジャスティン
    スコットの友人。左足が悪く松葉杖をついてる。まともそうに見えてサイバーストーキングが得意な実はヤバい奴。
  • マイク
    スコットの友人。妻子持ち。四人の中で一番のお調子者。
  • ケイドラ
    ラスベガスのカジノで知り合う、茶髪美女の方。カーターに依頼されてスコットへのサプライズを行う。
  • ニッキー
    ラスベガスのカジノで知り合う、金髪美女の方。ケイドラの友人。マイクと良い雰囲気に。
  • フレミング
    クラブの(おそらく)指示役。自ら獲物を捕まえる役目も。チアガールが好き。
  • ビクター
    冒頭で拉致られるもなぜか全然拷問ショーに上げられず、喚きまくってただけのスキンヘッド男。

 

 

■前作までとの相違点

2まではイーライ・ロス監督&クエンティン・タランティーノ製作総指揮で作られていましたが、3は監督が変わり、イーライ・ロスは原案のみの参加です。もうね、この時点でなんとなくわかってたんですよ、きっと3は別物になるんだろうな、と…。そして案の定別物です。

もはやタイトル関係ない。正しく引き継いだのは理不尽すぎる拷問部分だけですね。

3は舞台がラスベガスに移動。2までは変態セレブが直々に商品をいじり倒すやり方でしたが、3では拷問担当のスタッフがどう商品を拷問するかを賭けるだけのゲームに成り下がってしまいました。

また、拷問施設がとてもハイテクな仕様にクラスチェンジ。ハッキリと明言はされてないのですが、ボスらしき人物が「本社」と言ってたのでおそらく本作のクラブはスロバキアの下にある施設だと思われます。

クラブの会員である証のタトゥーが部屋のキーになってるので、会員だけでなくスタッフもタトゥーを入れていました。まあ確かにパクストンやベスの件があるのでそれぐらいしないとまた逃げられますしね…。

 

■ラスベガス的拷問ショー

さて今作の拷問は商品を拉致するところまでは一緒ですが、客ではなくクラブのスタッフが拷問を行います。

 

その際、商品が見えるガラス越しの部屋で数人の変態セレブが「賭け」を行います。何を賭けるのかといえば「商品がどの道具で拷問されるか」や「商品がどの程度で死ぬか」はたまた「商品がどう命乞いをするか」などなど。

作中では「マイクが家族を口実に命乞いする」という賭けがありましたし(実際したので賭けた人は大当たりです)、ジャスティンは「何本目の矢で死ぬか」を賭けられ、わかりにくいですが拷問に使う武器を電気ドリルに賭けた人が使われなかったことにキレたりもしています。

 

正直前作と比べると派手さもなくなんだか規模が小さくなったな…という感覚すら覚えますが、拷問の内容は相変わらずエグい。ジャスティン危機一髪なんて一本だけ股間に刺さってますからね。これだけじゃ絶命には至りませんが男性には大ダメージなのできっと余興扱いなのでしょう…。

 

ニッキーの虫責めは精神的に、というか生理的に無理ですね。初めにニッキーに何か飲ませてましたが、これはおそらく蜜のような甘いもので虫をニッキーの体内へ誘導するためだと思われます。そこにあれだけの数の虫が狭い喉を潜り込んだ息なんてできるはずもなく…この拷問はホントにえげつない。

 

本作で一番インパクトがあります。余談ですが「ホステル3」で検索すると続いて上位に虫の名前が出てきますからね、それぐらいインパクトはバッチリですよ。虫は大丈夫な私ですら気持ち悪いので虫がダメな人は本作見ない方がいいかと思います…な~んてスプラッター映画でグロ注意!じゃなくて虫注意!になるの今作ぐらいです。

 

■本題に入るまでのハッタリ

前作まで見た方は、マイクが拉致されるまでに今か!?これか!?と何回かハッタリをかまされて騙されてしまったのではないでしょうか?例えばカジノで出会うケイドラとニッキー。この二人は1でのスベトラニャ&ナターリアとポジションが似ています。しかしニッキーも消えた、とケイドラに言われた時に2のホイットニーとミロスレフを思い出した方もいると思います。私も2を初めて見た時は完全にミロスレフが釣り針役だと思ってたのでびっくりした記憶がありますね(笑)

また、ケイドラに指定された施設で三人とはぐれたスコットが布を被され車椅子に乗っけられるところも「主人公がもう捕まえるの!?展開杯早いな!」とかワクワクしたのにカーター提案のサプライズイベントでした~って…おま…お前……でもなんだか微笑ましくなってしまったので許しました。

 

しかしスコットが一旦はケイドラと良い雰囲気になるも体調不良を訴え外に出て嘔吐するシーン。中に戻ろうとするも締め出され、意識を失いそうになるスコットの元になにやら怪しいタクシーの運転手がきて……ああここで拉致されるんだな~と思ったらホテルのベッドで寝ていた時の拍子抜け感ですよ。あの運転手普通に良い人じゃんみたいな。

 

あれだけいかにもクラブの人間っぽいようなオーラ出しといてただの良い人じゃん。ちょっとガッカリだよ。今作は2まで見た人が予想できる展開をあえて外させるようなシーンが多いですよね。

 

そのハッタリが吉と出たのか凶と出たのかは定かじゃありませんが…。ホラー映画を見る人が求めるものはホラー映画の王道である、と某オマージュしまくり映画が言っていたようにそこでそうなるからイイ!というのもありますよね。あまり焦らされると見てる側も退屈しはじめてしまうというか…まあ個人の見解なんですけども。

 

【シリーズ全体の感想】

シリーズ物って大抵一番最初が一番イイって言いますけど、ホステルもまさにそれだな~と思います。

 

1は獲物が男ver、2は獲物が女verという感じで、かつ2は1では明かされなかった組織の実態を知ることができるのでストーリー自体も楽しめるのですが、3は…もう…2までの設定はどこに置いてきたんだって感じですよ…。あの薄暗くて理不尽で狂ってる様が良かったのに…。

でも1は大好きな作品なので何回でも見ちゃうし拷問場面は毎回同じところででもウワ~ッ痛い痛い!って思わず目を逸らしてしまいますね(笑)個人的に1の数ある拷問シーンの中でもジョッシュのアキレス腱を切るところは特にゾワッとしてしまいます…逃げるために立ち上がった瞬間こそが痛い!って感じで、手足は自由なはずなのに歩けないのがまたもどかしい。

 

ジョッシュは三人組の中で唯一女慣れしてないせいかウブでカワイイな~と前半で和ませ役だっただけあってあの拷問のエグさはつらいですね。だからこそラストでパクストンが友人の仇を取る場面はパクストンよくやった~!とちょっとだけ嬉しくなってしまいました。まあそのパクストンも2ではあっけなく秒速でやられてしまうのですが。元カノのところに潜りこむんじゃなくて一人でこっそりと隠れていればよかったのに…。

 

そんな2は私の好きな強い女の子が主人公です。ベスの気の強そうな整った顔とあのサバサバ感と学級委員長気質で大富豪ってよく考えたらスゴいチートキャラなんですけども。男より強い女性ってやっぱりいいですね、大好きです。

 

女性といえばこのシリーズに出てくる女優さんって皆ホントに美人さんばかりで。スプラッターも美女も楽しめる一石二鳥感。個人的に女の子は2のホイットニーと3のニッキーが特に好きですね~二人とも拷問の前にお着替えがあるんですよ。美人さんなので何着てもカワイイ。

あとホステルって、全部のラストに必ず主人公が自分を狙った犯人に復讐を果たすことができるから理不尽スプラッターでもサッパリ終わることができるんですよね。拷問映画とはいえやっぱり一方的な展開のまま終わってしまうともどかしいというか、後味が悪いと感じるところはあるので主人公が自分を売った人間に復讐する場面はどれも最高ですね。アツいです。

 

【まとめ】

とにかく理不尽な拷問が見たい!でも後味が悪いのは嫌だ!というグルメなスプラッター好きさんにオススメしたい映画「ホステル」でも私的にはシリーズを通してみる必要はないかと思います。1だけでも十分満足できるので。3はあえて別物だと思って割り切って見た方が楽しめる…はず!

それではここまでお読み頂きありがとうございました!