水中

人は、水中では陸上の20倍の速さで体温を奪われます。

 

そのため海水浴では、すぐに体が冷えてしまい震えながら海から上がったりすることになります。

 

ダイビングではその寒さを防ぐためにスーツを着用するのですが、できれば濡れたくないという方もいると思います。

 

そこで今回は、ダイビングで着るウェットスーツやドライスーツの特徴と、他に濡れずにできるマリンスポーツについて見ていってみたいと思います。

 

結論では、全てのマリンスポーツにおいて、体の一部分は濡れてしまうものです。

ただ、濡らさずにすむ箇所もあるのでそれについて見ていってみましょう♪

 

ダイビングを濡れないでできるか

ダイバー(画像は私ではありません(笑))

 

スキューバダイビングでは、ほぼ必ずといっていいくらい全身、あるいは体の一部が濡れることになります。

 

後述するドライスーツを着ていれば、濡れるのは頭と手だけですむので着替えなどの帰り支度が非常に楽にはなりますが、基本的に冬に着るものなので寒さとの戦いになりがちです。

 

 

ただしこれはレクリエーションダイビングや一部のテクニカルダイビングだけの話で、水深300メートルあたりまでなら人のほうが機械を使うよりも効率的とされるコマーシャルダイビングでは、頭まですっぽり覆う宇宙服のような器材を装着するので濡れない場合もあります。

ダイバー(画像はイメージです)

 

 

また、イルカンジという猛毒クラゲを調査した科学者は、小さすぎてわずかな隙間から触手を入れてくるイルカンジから身を護るために、超密閉性の装備で標本を捕らえたりしました。

イルカンジ

こういったレアなケースでもないかぎり、レクリエーションダイビングの範囲内でダイバーが濡れないということはまずありません。

 

しかし将来、温暖化の影響でイルカンジやキロネックスが日本の海にもやってくる可能性が示唆されており、そうなった場合には「ダイビング=完全密閉で濡れないもの」になることもあるかもしれません。

(しばらくはないでしょうが、近年の気温の上がり具合を見ているに、荒唐無稽な話でもないように思えます)

 

ウェットスーツの特徴

ウェットスーツは英語にするとwet suitとなり、濡れるスーツという意味になります。

 

なのでこれを着て海に入れば完全に浸水してきますが、ウェットスーツはその水を体温で温めることで保温性を高めるスーツです。

 

ドライスーツよりは寒くなるのが早まるものの、同じ「濡れる」でも、裸で海水浴をしている時より断然に快適に長く潜っていられるのは、この保温効果のおかげです。

 

厚さはいろいろあり、3mmや5mm、厚いと7mm以上のものもあります。

 

ただ7mmのものであっても、やはりずっとは潜れません。エアがもっていたとしても寒さでやられてしまいます。

 

ドライスーツの特徴

ドライスーツは(内部が)乾いたスーツという意味になり、文字通り、体や中に着ている服は濡れません。

 

水温が低い冬や、流氷ダイビング、夏でも太陽光が届かない深さまでテクニカルダイビングをするときはドライスーツを着ることになります。

 

ただしこの「濡れない」というのは新品状態のときのはなしであり、本当に些細な擦れやこすりで穴(ピンホール)ができてしまい、そこから水没することになります。

 

そうなるとじめじめと気持ち悪い感覚になるので嫌です。私は軽微の水没から、いわゆる全没といわれる完全水没までいろいろな水没をしてきましたが、そうなるともちろん服はびしゃびしゃになり、着替えを用意していなかったり油断して中にスマホを入れていたらその日は最悪な一日になります。

 

 

ドライスーツには主にネオプレーンドライスーツと呼ばれるものと、シェルドライスーツと呼ばれるものとがあります。

ネオプレーンドライスーツの特徴は以下の通りです。

・保温性がある
・きついので中に大量には着こめない
・圧迫感がある
・安価でピンキリ(1万から10万、30万のも)
・ずっとたたんでおくと生地がヘタってしまい、着にくくなってしまう
・なので保管時にはドライスーツ用のハンガーにかけておくことが大切
・一般に、シェルよりも柔といわれる

 

そしてシェルドライスーツは以下の通りです。

・中に余裕があるので大量に着こんで保温する
・スーツ事態に保温性は皆無
・流氷ダイビングでは、めちゃめちゃ着込んだうえでシェルでないと寒すぎて潜れない
・最低でも15万はくだらないことがほとんど
・たたんで小さくして置いておける
・一般的にシェルよりも丈夫といわれる

 

「丈夫さ」という点でシェルドライはおすすめされることが多々ありますが、砂地や岩に接触してしまうことの多い初心者の時点では、どちらを着てもほぼ必ず穴をあけてしまうことになります。

 

なので多くの人は最初はネオプレーンドライスーツで感覚をつかんだうえで、上達後にシェルドライを買います。

 

ドライといいつつも、たとえマイ器材であっても、水没は決して珍しいことではありません。

 

それを防ぐためにも、他の器材以上の慎重な取り扱いが求められるのがドライスーツです。

 

シーウォークは濡れない?

宇宙飛行士のようなヘルメットヘルメットを被って海中散歩を楽しむシーウォークですが、首から下は水着なのでばっちり濡れることになります。

 

また、首から上も、顎あたりまでは海水に浸かることになります。

 

全没しないのは空気の層があるからで、そのおかげで髪の毛だけでも濡れずに楽しむことができます。

 

ただ、髪の長い方は縛って短くしておいた方が無難ではありますね。

 

ちなみに耳抜きは必要です。

おまけ~シャークウォッチング

最後にシャークウォッチングです。

シャークウォッチング写真のように水面で息継ぎをしながら行うところもあれば、ダイビングと似たような装備でずっと水中にいながら観察をするところもあります。

 

ただ、スリリングにしたいのかなんなのか、ケージはご覧の通り隙間のあるものが多く、ここにサメが鼻から突っ込んできてしまいサメも人もパニックし負傷する。といったこともあります。

 

この時、参加者は全身びしょぬれで海中にいます。

 

なので出血していたり水中でおしっこをすればサメを刺激してしまうことになりかねないのでそういった心配がない状態にしての参加がのぞまれます。

 

生で見るサメの群れと捕食行動にはきっとわくわくするでしょうが、その獲物が自分になったりしないように気をつけましょう。

 

 

 

では、ここまでありがとうございました。

人が海の中に入るのは、歴史をさかのぼれば紀元前までいってしまいます。

 

スーツが発明されたのは本当に最近のはなしであって、いまだに完全に濡れないスーツやシステムは開発されていません。

 

幸い、ほとんどのダイブセンターにはシャワーが完備されているので、シャンプーやボディソープを持っていってスーツや頭を洗いましょう。

 

そのうち完璧に濡れない仕組みも発明されるかもしれませんが、それまでは現行のスーツで楽しむことになります。

あなたの楽しいダイビング経験をお祈りしています♬