目次
男性は頼もしく思われやすい?
吊り橋効果というものを知っているでしょうか?
男女が互いに同じ極限状態にあると、感覚がマヒして相手を好いてしまいやすくなる心理効果です。
アマゾンで遭難した男女は、遭難中に、生き延びたら結婚しようという約束まで交わしました。
もっとも、それは生き残った後で女性側の気がころりと変わってご破算となり、男性のほうは最後までいたたまれない思いをしてそうですが・・・。(男性のミスで遭難したという経緯もあり)
ダイビングは、趣味にしているとモテるスポーツであると所々で言われます。
なぜかはわかりませんが、水中という、本当であれば5分も生きていられないような極限状態で共にあるからなのかもしれません。
女性側が、一ダイバーであろうとそうでなかろうと、ダイビングをしている男性をたくましく感じやすいのかもしれません。
タンクは重いので、それを軽々と持ち上げて背負ったり、女性側が背負うのを手伝ってくれる男性ダイバーというのは、けっこう頼もしく思われるものなのではないでしょうか。
ただし、やはり見てくれというのは大事で、筋肉や顔は重要な要素であるといえるでしょう。(ウェットスーツを着るときは上半身裸になることもあるので)
人は、会って数秒にも満たないうちに見た目から相手の印象を決め、それはかなりの変化がなければなかなか覆らないそうです。
そういったことからも、「ダイビングをしている=モテる」ということは決してなく、その人その人によって違うといえます。(わかっていたことでしょうが汗)
初心者さんへの印象
ダイビングを始めて間もない初心者さんは、おそらく周りの人に「ダイビングをしているんだ」といえば驚かれることが多いように感じます。
1930年代から現在にかけて、ダイバー人口は爆発的に増えてきました。
それでも、まだ一般的にはそれほどコアなスポーツ(趣味)ではなく、前々から「ダイビングを始めたい」とでも公言していないかぎり、いきなり「ダイビングをしている」と伝えれば驚かれることのほうが多いでしょう。
もし、相手が女性ダイバー(アマチュア)の場合であれば、良い趣味仲間になれて、友達以上にはなれると思います。
ただし初心者さんの場合、圧倒的に運動神経が高い一部の人をのぞき、いきなり中性浮力をとったりスムーズに先行することはなかなか難しいです。
技術的な面で格好悪いところを見せてしまうとまずいので、そこは注意が必要です。(初心者さんの場合、ビーチエントリー、エキジットの際にバランスを崩して転んだり、水中でフィンを履くのに戸惑うことが多くあります)
ベテランさんへの印象
PADIでは、50本の経験と5個以上のSP、AOWとREDのカード、1万円の申請料さえあれば、アマチュアダイバーの最高峰とされるマスタースクーバダイバー(MSD)になれます。
こうなってくると初心者だったころと比べて格段に上達しており、器材のセッティングはとっくにすべて自分でできるようになっています。(一部の、ガイドさんたちがすべてセッティングしてくれがちなリゾートダイバーを除いて)
あくまでそれまでのダイビングの経験を表彰するものなので特に履修しなくてはいけないコースもなく、条件さえ満たしていれば後は1万円を納めるだけで認定されます。
この頃にはダイビングは確かに上達しているころなのですが、プロではありません。
あくまでアマチュアの最高峰ということなので、どうしてもプロ(ダイブマスター以上)と比べると見劣りしてしまう部分もあります。
また実際のところ、アマチュアとプロとの間には大きな差があります。(後述)
そしてここで多くの人が陥りがちなのが、OWを取得したころに習った多くのスキルを忘れているということです。
特に大切なのがマスククリア、レギュレータリカバリー、ロスト(迷子)したときの対処法などです。
これらを忘れている状態で潜り、ガイドさんやイントラさんと少し離れた位置でトラブルが起こり、そのままパニックになってしまうということがあります。
また、(多くのダイビングセンターはこれを不可にしていますが)、そもそもOWとは、「これさえとっていれば仲間たちと最低2人以上で潜ることができる」というものです。
つまり、トラブルが発生した時に正しく対応してくれる人が近くにいない状態で潜るのと同じことで、近年でもこの時に死傷事故が起こることがあります。(そのまま見つからないことも)
なのでベテランさんだからといって、それまで習ったスキルを忘れるのではなく、定期的にスキルを見直してきちんとできるようにしておくことが大切です。
こういった自己管理がきちんとできていれば、トラブルを未然に防ぐこともでき、初心者さんからもダイブマスター以上のプロからも一目置かれるでしょう。
なんといっても、本当に多くの人が、OWを取ってしばらくすると命に係わるスキルを忘れているものです。
ダイブマスターへの印象
ダイブマスターからはいよいよプロ資格です。
しかしPADIの教科書にある通り、お客さんはダイブマスターを「自分たち(アマチュア)に近い存在のプロ)」として認識する傾向にあります。
また、インストラクターはダイブマスターを「将来のインストラクター候補生」として扱うことが多いため、勉強としてある程度の仕切りを任せてくれます。
こういったことからも、ダイブマスターはアマチュアだったころと違って「プロとして」お客さんにイントラ以上に長く付き添って補佐するため、より親密な関係に(変な意味ではなく)なりやすくなります。
また、そういった不慣れな環境のために失敗することはあっても、それが些細なことであれば取り返しのつかないことにはなりにくく、頑張っているけどうまくいっていない人を応援したくなるというアンダードッグ効果も起こりやすくなります。
ただしここで注意もあります。
ダイブマスターは、OWで習ったスキルを一通りできるようにはなっていますが、まだまだ完璧ではないことが多いです。
スキルを完璧に仕上げていくのはインストラクターコース(IDC)でのことになることが多いので、ダイブマスターになったしもうスキルは大丈夫だろ!と思っていると、そんなことは全然なく後々必ず後悔することになります。
それがイントラと1対1の練習中であればまだしも、ファンダイビングで隣にアマチュアの方がいるときにやらかしてしまえば、ものすごく恥ずかしいだけでなく危ないです(パニックは伝染するため)
結論としては、イントラでもないかぎり謙虚が一番ですね。
インストラクターへの印象
インストラクターになるには、膨大な数のスキルを完璧に仕上げていないといけません。
なので基本的にそれらをクリアしたインストラクターさんはお客さんから勝手に絶大な信頼を寄せられることになります。
ただし、このレベルになると「できて当たり前」のことができなかった時にお客さんが感じる失望感が尋常ではなく大きいものになるので注意が必要です。
インストラクターは第1に安全、第2にお客さんを楽しませるのが仕事であるといわれます。
他の一部のイントラと違って安全志向で、なおかつお客さんサービスの質も高い。ということになればかなり好感度は(変な意味ではなく)良いものになると思います。
ちなみに、なかにはイントラになってから長らく経ちすぎていてスキルがいまいちな人もおり、安全志向も希薄なので結果的にお客さんを事故死させてしまう人がいるのも事実です。
これを知っているお客さんであれば、イントラだからといって最初から無条件に信頼することはなくなります。
大体の場合、「イントラを教えられるイントラ」であるIDCスタッフからは安全とみていいでしょう。
多くの人はマスタースクーバダイバートレーナー(MSDT)でとまり、IDCスタッフ以上にはなろうとしません。
だからこそ、IDC以上となると一気に泊が上がるので、これ以上を狙ってもいいかもしれません。
取得、受賞していると好印象なもの
年に一度、PADIではダイブマスター以上の人が参加できるパーティがあり、そこで様々なショップ、個人が活動を表彰されて盾をもらいます。
そういったものを受賞しておき、お店に飾っておけばそれだけでも箔がつくのでおすすめです。
毎年、数個の新しい賞が創設されていますが、なかでもおすすめなのが2011年から始まったGoPro賞です。
これはイントラになってから1年の間で最も精力的に活動、認定したダイバー一人のみに贈られる最高の賞で、日本でもまだ10人も受賞している人がいないので超絶にレアで価値のある賞です。
とはいえ、これは人気があり競争の激しい賞なので(もはや公平性も失っている)、個人で取るのはかなり無理があります。
資金があるうえで大きなダイビングショップに在籍し、周りの人たちに協力してもらわないことには受賞は難しいでしょう。
まとめ~ダイビングはモテる?
いかがでしたでしょうか。
結論を言ってしまうと、ダイビングが趣味であるという点だけでモテるということはありません。
そのひとの格好良さや性格なども大いに吟味されます(あぁ残酷な世界)
私のお世話になっているイントラさん二人のうち、一人は「イントラは海のホストなんだからモテて当たり前」と豪語しており実際にモテまくっています。
そしてもう一人は「イントラになったらモテるって聞いたのにおかしいな」と嘯いています。
なので今回は茶番会という感じが強かったですが、それぞれの立場における印象などはだいぶ的を得ているのではないかと思います。
ダイビングを趣味として始めたい方、すでにOW(または子供の)を取っていてこれからもっと楽しんでいきたいという方も、今一度、どんなスタンスでダイビングをしていくか考えてみましょう。
ステップアップしていきたいという場合は、以下の図を参考にしてください。
ではここまでありがとうございました。
あなたの素敵なダイビング、魚や仲間との出会いををお祈りしています。