足の引っ張り合い

あなたの周りに、足を引っ張る人はいるでしょうか?

 

親や上司、他人など、「なんで俺を否定ばかりして足を引っ張ろうとするんだ」という人はいませんか?

 

今回は、そういった引っ張り合いをする人たちの心理と、それから自由になって幸せになるための方法を、専門的なことも交えてご紹介していきます。

 

「足を引っ張る人」の種類

「足を引っ張る人」には2つの種類があります。

 

  1. 普通に失敗を繰り返してチームや仲間の足を引っ張ってくる人
  2. 否定的な感情を向けてきたり、マウントを取ろうとしてくる人

 

このうち、1つ目はいちばん想像するのが楽だと思います。

もしかしたら、あなたも同じように足を引っ張ってしまいがちだったことがないでしょうか?

 

このタイプの「足を引っ張る」人の場合、本人にやる気がないか、あるいはやる気が空回りしてしまっているだけ。と見做されてしまうことがほとんどです。

 

しかしこの1つ目のタイプの人も、じつは2つ目の「足を引っ張る人」と深く関係してくるのです。

 

そういったことについて、下で詳しく見ていきたいと思います。

 

人の世界のでき方(2:6:2の法則)

ここで、人やアリに共通する社会の仕組みを見ていきます。

 

2対6対2の法則

それが、この画像にも示されている「2:6:2の法則」というものです。

 

これは、「社会を考えたときに、トップの2割が得をしていて、普通の人が6割いて、最底辺の人が2割いる」という法則です。

 

そして、この社会というのは、「家庭・学校・職場・チームメイト・部活」など、ありとあらゆる組織の中で生まれるものです。

 

 

例えば「毒親家庭」で考えます。

 

毒親(トップの2割)は自分の子供たち(最底辺の2割)を虐げ、それによって自分の惨めさをごまかします。

(参考記事:毒親の心理

 

このときに重要なのは、2:6:2の法則というのは、「トップの2割がトップでいるために、底辺の2割が底辺として利用されている」ということです。

 

つまり底辺の2割はトップが存在するための必要悪であり、これからも人間社会からはなくならないということです。

 

「毒親家庭」の例に戻りましょう。

 

「毒親」は自分たちの子供にストレスを流し込むことで、自分の惨めさから目を背け、偉そうにしていられるのです。

逆にストレス(つまり汚物)を流し込まれてしまった子供たちは自尊心や健やかな成長を失い、その後の人生においても大きく束縛されていきます。

 

 

 

たとえば会社です。

 

大人の世界でも、この構図は変わりません。

 

トップの2割は仕事ができたり人望があったりしますが、そのあとに普通程度の人が6割おり、そして仕事もできず人望もない人が2割います。

 

仕事ができる人や普通の人たちは、仕事ができない底辺の2割を意識的、無意識的に見下します。

 

わかりやすいのが「影口」でしょう。

 

しかしここで肝なのが、「無意識的にでも、否定する感情は底辺の2割に伝わっている」ということです。

 

 

次に貧富の差についてみてみましょう。

僕たちは日本人ですが、貧富の差が拡大していることは知っていますよね。

 

これも、「トップの2割の金持ちが得をするために、若者や女性など底辺の2割の賃金は一向に上がらない」という2:6:2の法則になっています。

 

「トップの2割(政治家)が、人口の大半以上を占める高齢者から票を集められるように、底辺の2割(若者)が有利になる法改正や公約が出てこない」のも同じ理由で、つまるところ若者は高齢者がトップの日本において、犠牲となるべくいるようなものなのです。(その結果、少子化が加速して自滅しかけていますが)

 

ミラーニューロンとは

「2:6:2の法則において、トップの2割は底辺の2割の犠牲のもとにトップであり続けている」とご紹介しました。

 

では人間関係において、トップは底辺をどうやって底辺に押しやっているのでしょうか?

 

いくつかありますが、最もあり得るのに「ミラーニューロン」というものが挙げられます。

 

これは別名「真似っこ細胞」といわれるもので、相手からの期待や失望にこたえてしまうという側面があるものです。

 

 

先ほどのように「毒親家庭」を例にしてみましょう。

 

しつけと称して否定しまくる「毒親」は、子供に対して否定的な感情しか持っていません。(というか無意識的に「底辺」として利用したいと思っています)

 

それを子供は感じとり、何度も親を怒らせるような失敗や失態を繰り返してしまうのです。

 

 

 

よく、「禁止」しても子供は言いつけを守らないので、「これをして」という肯定的な言い方に変えたほうがいいといいます。

 

これも、「禁止する」という行為には、少なからず「この子はやってしまいそう」という期待があるからである場合があります。

 

 

 

では職場に移ります。

 

職場で「仕事ができないやつ」と言われたり、思われている人は、本当に仕事ができなくなったり何度も失敗を繰り返します。

そしてそれを見て周りが「あーやっぱりな」とみなし、負のループに陥っていくのです。

 

 

 

 

よく、「本当にできない人というのはおらず、結局人間はうまれつき能力にたいして差がない」といわれます。

 

これを、自尊心がない底辺の人が聞くと「嘘だ」と感じます。

 

しかし実際のところ、これは正しいのです。

 

「あなたがダメなのは世間が悪いの」、「俺がダメなのは世間が悪い」という言葉を聞きます。

そして、それに対する世間の反応は「責任転嫁だ」、「甘い」など、否定的なものです。

 

しかしこれも、一応は正しいことで、結局は2:6:2の法則とミラーニューロンによってその人が形成されているだけなのです。

 

 

つまり、もしあなたが「自分は生まれつき何もないダメ人間だ」と思っていたり、あるいは周りに「ダメ人間」といわれている人がいる場合、それは組織を形成するための人柱として利用されているに過ぎず、変わろうと思えば変われる、ということです。

 

 

多くの底辺に押しやられている人の場合、ここから逃れるために努力するということができません。

 

逃れて上に行こうとすれば、トップの2割から邪魔が入るのです。

 

わかりやすいのが、「やめようとする人を強引に引き留めてくるブラック企業」、「友達付き合いを見直そうとする人を引き留める友達」、「暴走族を抜けようとする若者をリンチする構成員」、「親離れや断絶をしようとする子供を罪悪感を背負わせたりして阻止しようとする毒親」などです。

 

トップの2割は、底辺の2割を意識的、無意識的に手放そうとしません。

これが底辺の2割が変われない理由で、底辺であれば何としてでも克服しなくてはいけないものでもあります。

 

 

底辺同士の争い

この2:6:2の法則で厄介なのが、「底辺に落ちた人たちが今度は底辺で順位付けのために争う」ということです。

 

お互いにマウントを取ろうとしたり、否定しあって「自分が正しい」ということを認めさせようとしたり。

 

こういったものは態度に現れるものから態度に現れないものもありますが、こういった状況に陥った場合は本当に最悪です。

 

底辺で無為に争い続け、消耗して上に行くための行動に移れなくなれば、その人はずっとそのまま底辺でくすぶり続け、搾取され続けることになります。

 

これが、2番でご紹介した、人がいちばんやってはいけない足の引っ張り合いです。

 

否定しかしてこない人

どの組織でも、否定しかしてこない人というのはいます。

 

こういった人の場合、その組織においてトップの2割に属していることが多いです。

 

そうやって底辺の2割を否定しまくることで、自分の威容を保ってられるようにするのです。

 

わかりやすいのが、「頼んでもいないのに若者に知ったかぶりの上から目線講釈を垂れ流す高齢者」です。

 

とくに男性に多いですが、その世代になると、猛烈社員として会社に人生を奪われ、家庭での立場がなくなっている人であることが多いです。

 

つまり家庭では底辺の2割なので、トップの2割になれる職場などでは若者に偉そうにしてストレスを軽減させ、家に居づらいので若者にも長時間労働を強いたりするのです。(すべてではありませんが)

 

毒親

「毒親」は、子供に限界を超えるストレスを与え続けることで、その後の子供の人生を大きく束縛してしまう親のことです。

 

そしてその心理は、「子供にかまうことで自分の惨めさから目を背けたい」です。

 

なので「しつけ」や「あなたのためを思って叱っているのよ」などといいつつ、じつは子供には最初から底辺としての役割りしか期待していないこともあります。

 

底辺は、トップの2割のための肥溜めとして生きているようなものなのです。

 

上司

上でも上司について触れましたが、つまりやっていることは「自分がトップの2割でいるために底辺の2割(若い社員や仕事のできない社員)をストレス解消マシーンとして利用しているにすぎません。

 

友達や他人

ミラーニューロンの面白い話があります。

 

それは、「趣味や学力、人間力などが似通った人と一緒にいるようになる」ということです。

 

つまり粗暴な不良は同じような不良と一緒にいるようになりますし、オタクはオタクと一緒にいるようになりますし、学校の試験の結果や給料にいたるまで、つるんでいる人間とはいろいろな点において似通ってきます。

 

 

「最初から似ている人と一緒になる」というパターンもあれば、「似ていなかったものの一緒にいるうちにどちらかがどちらかに似るようになってきた」というパターンもあります。

 

そして、底辺の人が底辺での足の引っ張り合いをやめ、上の人生を手に入れるには、この特性を利用することが必要不可欠となります。

 

(お金持ちが超一等地に住んだり、子供を敷居の高い幼稚園や小学校、東大などに入れるのは、そうすることで底辺とではなく同じくトップの2割と良い影響を与え合うためでもあります)

 

 

初対面なのに人から嫌われる場合

  • 「初対面で少し話しただけなのに、一言目から微妙な反応が返ってきてそのあともあまり相手にしてもらえなかった」
  • 「初対面なのに嫌われている気がする」

 

僕もよくこういうことがありました。

 

そのたびに勘違いだったり相手が人見知りなだけだと思おうともしましたが、真相は違いました。

 

トップの2割は、相手が底辺の2割だと気づいたとき、それを鋭敏に察知してそのあとは関係を築こうとしなくなるのです。

 

「底辺の人とは仲良くしたくない」といっても過言ではありません。

 

あなたも、初対面で「この人はなんだか人間的に好きになれないしもうかかわりたくない」と思った経験はないでしょうか?

 

相手が底辺である場合は、そのような現象が起こります。

 

なのでもしあなたがよく初対面なのに人から嫌われるという場合、この可能性を疑ったほうがいいかもしれません。

 

トップの2割は、基本的に底辺の2割とはかかわらないか、無意識的に汚物処理マシーンとして利用しようとするだけです。

 

いいかえれば、「相手にする価値がない」ということです。

 

だからこそ、トップの2割になり、相手と良い影響を与え合って幸せに生きていきたいと思った場合、まずはトップが手を差し伸べてくれるくらいにまでは成長しなくてはいけません。

 

足の引っ張り合いから抜け出して自由になる方法

どんな組織でも、足の引っ張り合いが起こります。

 

トップの2割が底辺の2割の足を一方的に引っ張ることもあれば、最悪の場合は底辺の2割がマウントの取り合いをして足を引っ張りあいます。

 

そのまま底辺でいる場合、幸せな人生というのは決して手にすることができません。

 

だからこそ、自分はトップに上がらなくてはいけません。

 

しかし2:6:2の法則やミラーニューロンなどがあり、邪魔は多く存在します。

 

そして、他人というのは決して変えることはできず、自分が変わることしかできないのです。

 

よく、「毒親育ち」の人が、親にわかってもらおうと努力しますが結局わかってもらえず、怒りと絶望、自己嫌悪をため込みます。

 

相手を変えることはできません。(長期的にミラーニューロンなどを応用して相手を洗脳、もとい、変えることはできます。しかしどうしても見過ごせない親であったり伴侶であったりしない場合、縁を切ってしまったほうが格段に早いのです)

 

だからこそ、まずは自分を変えるための行動に移る必要があります。

 

底辺でいる理由は人それぞれですが、「毒親育ち」の人の場合、育ちの傷が原因となっていることが多いです。

 

その人を底辺たらしめているのは、まさしく周りや自分自身の思い込み(スキーマ)で、これがミラーニューロンによってその通りになります。(自分は何をやってもうまくできないと思っている場合、その通りになります)

 

なので自分を変えたいと思ったのであれば、そのスキーマを破壊するために行動しなくてはいけません。

 

他人から現在進行形で汚物を流し込まれるようであれば、その他人とは縁を切らなければいけません。

 

自分で自分の評価が低い場合、その「勘違い」をただすためにも長期的な心理カウンセリングを受けなくてはいけません。

 

一度ついてしまった否定的な思い込みは、一日で払しょくすることはできません。しかし一度自分への尊厳(自尊心)を取り戻せば、その自尊心はもうめったなことには下がらないことがわかっています。

 

そうして徐々にスキーマを壊し、作り替えていけば、底辺での無為な足の引っ張り合いから脱却することができ、自分がしたいことを理解することができ、そのために行動することができるようになり、幸せな人生といわれるものを手にすることができます。

 

まとめ

ではここまでありがとうございました。

 

上司であろうと親のいる家庭であろうと友達であろうとその他の赤の他人であろうと、足の引っ張り合いは必ずどこかにあります。

 

そのままでは底辺で燻り続けるだけになってしまうので、自分で変わる必要があります。

 

足の引っ張り合いによって人生を破滅させるのではなく、自分の人生を送れるようにしたいものですね。

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